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とわいらいと 2

2010/06/24 02:36 - | Comment:0 | Trackback:0
  よく、私は君と一緒にご飯を食べに行った。
 

  帰り道、君は私のうちに寄って、何をするでもなく過ごした。

  特に君が、君の大切な人と別れてからは、よくうちに泊まって行った。

  最初は、「のっこに襲われるから!」とか言って
  他の友達も誘っていたのに、いつからかそんなこともなくなった。


  帰り道には、必ずと言っていいほど、アイスを買って帰った。
  100円でおなかいっぱい食べられる、カップのアイス。


君が何かの用事でうちに来るとき
いつもそのアイスを買ってきてくれた。

抹茶とバニラ、どっちがいい?って。
君のはチョコミントだったり、チョコだったりした。


君はとても強がりで、でも、とても正直者だった。

 帰り道、私の家が近づくと、
 トイレに行きたい、と言ってみたり。
 時には、あー、アイスが食べたい、と言ってみたり。

 
 ある時には、突然ウーロン茶いらない?とメールをよこしたり。
 ベランダ貸して?と連絡が来たり。


ウーロン茶を持ってきた日、
お酒が強いはずの君はひどく酔っていて、フラフラになってうちに来た。

最後に、一気に日本酒を飲んで、酔いがまわったのだと言った。
素直に、気持ち悪いからトイレ貸してって言えば良いのに。
そんな時でさえ、君は気丈に振舞おうとしたし、私に気を遣った。


 卒論を書かなければならない時期でさえ、「来る?」と聞くと
 君はうちのカーペットにゴロンと転がって、文献を読んだり、
 レポートを書いたり、小説を書いたりしていた。

 実は当時の私は、卒論で相当テンパっていて、追い詰められてもいた。
 でも、卒論やらなきゃって思ってても、やっぱり「来る?」って聞いてしまう。
 「今日は帰る」って言われると、少しさびしかった。


当たり前のようにうちに来て、DVDを見て過ごしたりしている姿をみて
友達は「何か、彼女みたいだね」と言った。

 もちろん、そんなことはなかった。
 君が泊まっていくことがあっても、
 一度、頭を軽くなでた以外、指一本触れたことはなかった。
  
 それどころか、一言も話さないこともあった。
 君の当時の住まいにはテレビがなく、
 テレビが見たくて、うちに来ていると言った。

 なんでもない内容でも、ついつい見てしまうんだと、君は言った。


寂しかったことぐらい、知ってる。
心の隙間が埋まれば、近くにいる人は誰でも良かったことも。
ただ、誰かのそばにいなければ、壊れてしまいそうだったことも。


 でも私は、今でもコンビニのスーパーカップを見ては君を思い出し
 君のせいで、歌いなれてしまったルパンのテーマを選んでは
 一人、えもいわれぬ気分にさいなまれていたりもする。
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